イベントや展覧会が発信する想いをカタチに!

  • 赤羽紀容樹

    プランニング部アートディレクター
    ART DIRECTOR

    大学でデザイン・設計を学び、設計事務所を経て、ブランコに入社。空間演出の業界での経験は10年。

  • 安田孝一

    プランニング部デザイナー
    DESIGNER

    前職では展示会を主体とした会社にて、デザインから施工管理まで経験した後、ブランコに入社。

この業界に入ろうと思ったきっかけや経緯を聞かせてください。

プランニング部アートディレクター

ブランコに入社する前は設計事務所で建築関係の仕事をしていました。建築の仕事はプロジェクトのスパンや待ち時間が長いんですよ。そして、景気の波に影響されやすいという不安もありました。そこでWEBサイトを見ていたところ、空間演出という仕事もあることに気が付いたんですね。もともと大学のころからデザインや設計の道を進んできたので、CADソフトでの作図や3Dパースも描ける。その流れで自分の技術が生かせれば、と考えました。

プランニング部デザイナー

私は、前職で展示会のデザインから施工管理まで携わっていました。ただ、徐々にデザインの仕事が減って施工管理が中心となってしまったんです。やはりデザイナーとして仕事がしたいと思い始めたころにブランコを知ったのですが、展示会だけでなく美術館やイベントなども手掛けていて、面白そうだなと思い転職しました。前職ではデザインと施工管理が半々でしたが、ブランコではデザインだけに集中できます。デザインについていろいろ考えたりするのは大変なときもありますけど、すごく楽しいですね。

デザイナーの基本的な仕事の流れはどのようなものですか?

プランニング部アートディレクター

お客さまから相談を受けて、インナーミーティングを通して情報を整理、アイデアを構築していくという流れです。提案までに1-2週間から、長いもので1ヶ月ほどのプランニング期間があるものまで様々ですが、中には3日程度で準備しないといけないこともあります。例えば会場の平面図があり、こんなイベントをしたいとのご要望をお聞きしてレイアウトを組んだり、イメージパースを作成したりします。ここにより具体的な展示要素をある程度指定をいただくこともありますし、会社のコーポレートカラーを使う以外はお任せしますので格好良いものを作ってほしいとお願いされる場合もあります。自由にデザインしてくださいと言っていただけた時はその分難しさは感じますが、きちんとコンセプトから作って立ち上げていくので、やりがいを感じますね。

今まで二人で携わった中で印象に残っている仕事は?

プランニング部アートディレクター

ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9~漫画、9番目の芸術~」です。漫画がナンバーナイン、つまり9つ目の芸術としてルーヴル美術館に認められ、漫画家とルーブル美術館がコラボレーションを行ったプロジェクトがあるのですが、展覧会の企画として日本に上陸するということで、森アーツセンターギャラリーで開催された展示の空間演出を手がけました。お話をいただいてから、まずは担当ディレクターと共にフランスのルーヴル美術館に現地視察に行きました。向こうでは現地の担当者に案内していただき、フリーパスで3日間ずっと朝から晩まで美術館の中にいました。現地の様子を観察するのはもちろん、形だけではなく歴史も学ばないとデザインに入っていけないので、膨大な情報からこれだと感じるところだけでも学び取ろうと努めました。

実施風景

実施風景

ルーブル美術館での現地視察

ルーブル美術館での現地視察

プランニング部デザイナー

プロジェクトチームが日本に帰ってきてから、現地での視察結果としてテイストやしつらえ、歴史などのインプットがあり、提案をまとめていきました。私は途中からチームに参加したので、最後の仕上げを手伝いました。

プランニング部アートディレクター

そのほかにも、二人で共に携わった仕事の中では、あるハイブランドの案件が印象に残っていますね。規模はそれほど大きくないですけど、百貨店のイベントスペースで実施されたポップアップストアです。展示されるのは化粧品やフレグランスなどです。化粧品を展示するための什器は細部へのこだわりが多く、また数も多かったので、一人では大変なところもあり2名体制で臨みました。空間設計のパートと、展示什器設計のパートでそれぞれ分担することで、スピード感をもって対応できました。ブランドのグローバルブランディング資料を元に、デザイン意図を深く理解して図面化することで、限られた空間の中にイメージを具現化しました。

伊勢丹新宿店イベントスペースでの展示の風景

伊勢丹新宿店イベントスペースでの展示の風景

プランニング部デザイナー

自動車メーカーの仕事も印象に残っています。もともと東京駅にショールームがあったのですが、新しいシリーズの車種が出るのに合わせて内装を一新したいというご要望のコンペでした。提案に向けて、まずは現地調査に行き、プロジェクトチームのなかで打ち合わせを重ねることで方向性を定め、空間イメージを作っていきました。

プランニング部アートディレクター

その時は、ハイクラス車種の品格に見合ったラグジュアリーなラウンジを作りたいということで、その車の流麗なボディラインやインテリア照明などからアイデアを得て、イメージを広げて空間デザインに落としていきました。結果コンペに勝利した後、より洗練したプランへと仕上げ、無事施工まで行うことができました。

Image

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実施風景

実施風景

デザイナーの仕事のやりがいとはどんなことですか?

プランニング部アートディレクター

自分たち自身は表舞台には出ないんですよね。ただ、制作したものはメディアによく登場します。描いたイメージパースがGoogle検索などでもよく出てきますし、イベント告知に私たちが描いた絵が出てくることも多いので、やはり人の目に触れる数は多いですよね。メディアに露出すれば注目度が違いますし、携わった案件それぞれの意義や、安全性の考慮など、デザインワークに対する責任を強く感じますね。

プランニング部デザイナー

大きいイベントだとテレビでも紹介されるので、それを見た両親も「紹介されていたね、頑張ってるね」と喜んでくれます。

プランニング部アートディレクター

あとは、自分の引き出しが増えたとき、今後可能性がありそうなことを発見したときはやはり嬉しいですね。今後はこれまでの成功体験の中で培ってきたノウハウや型をうまく使いながら、時代のニーズを意識したプラスαの価値を提案していきたいと思っています。

就職活動中の皆さんにメッセージをお願いします。

プランニング部アートディレクター

就職の面接は会社側が一方的に面接をするというイメージがありますが、せっかく対面してお話できる機会なので、「私はこういうことがやりたいんですけど、この会社で私の技術は活用できますか」と、自分のやりたいことをアピールできると素敵だと思いますね。そして自分に与えられたことを楽しみながら責任持ってやってくれる人、お待ちしております。

プランニング部デザイナー

ブランコでは、展覧会やイベントなど、メディアに取り上げられる案件に広く携わり、チャレンジして刺激を受けることができます。多種多様な仕事に携わることで、技術や知識は必然的に身についていきます。そこにデザイナーとしての想いを加えて、描いたものが世の中に出て行くのはとても楽しいですよ。一緒にいいものを創りましょう。